TCP/UDP のスループットと RTT の関係性をざっくり理解する

次のような環境を用意し、TCP/UDP のスループットと RTT の関係性を検証する。 検証結果 次の検証結果から、TCP のスループットは RTT が増えると低下することがわかる。なお、今回の検証は同一ホスト上のコンテナ間通信のため物理ケーブルの帯域制限などは…

ファイルがディスクに書き込まれるまで

ファイルがディスクに書き込まれるまでの道のりをまとめた。 stdio buffer バッファリングのモード 性能 バッファサイズのデフォルトについて 注意点 ページキャッシュ 性能 RAID コントローラキャッシュ ディスクキャッシュ 最後に stdio buffer write(2) …

Linux ポート番号と種類

ウェルノウンポートとかエフェメラルポートとかの単語は IPA の NW を勉強したときの知識としては知っているものの、正直よくわからん状態だったので調べました。 ポート番号の定義 ポート番号とその利用用途は IANA が管理している。Internet Assigned Numb…

Linux Tracepoint とは何か?

Tracepoint とは何か? カーネルに埋め込まれたイベントに処理を追加する仕組み。 disabled のときはハンドラが実行されない。 enabledのときはハンドラが実行される。 分岐処理のコストが余分にかかるが、アセンブリレベルで最適化されている。 すでにカー…

taskset と cgroup は何が違うのか

taskset と cgroupは、あるプロセスが利用可能な CPU コアを制限できる技術。どんな違いがあるのかを調べた。なお、本記事の cgroup は cgroup v1 のこと。 taskset は sched_setaffinity システムコールを利用したコマンドラインツール。sched_setaffinity …

SYSCALL_DEFINE マクロは何をしてるのか

はじめに SYSCALL_DEFINE はシステムコールを定義するためのマクロ。引数の数によって SYSCALL_DEFINE0 から SYSCALL_DEFINE6 まであり、例えば次のように利用される。変数の型と名前が引数に別々に取られて独特な形で面食らうが、関数定義とは異なるので仕…

Uprobes の概要と使い方

Uprobes とは 以前に Kprobes を調べたので(Kprobes の概要と使い方 - SIerだけど技術やりたいブログ)、そのユーザ空間版である Uprobes について調べた。まあ大体一緒。 Uprobes はユーザ空間のアプリケーションに処理を差し込むための仕組み。自身が開発し…

Kprobes の概要と使い方

Kprobes とは Kprobes は実行中のカーネルに処理を差し込むための仕組み。おもにカーネルのデバッグやパフォーマンス解析に利用される。カーネル内のデータをいじれるため、テストのために障害注入するという使い方もできる。Kprobes を直接利用することは少…

Linux の挙動を変更する 4 つの方法

Linux カーネルの挙動を変更する次の 4 つの方法について整理する。 名称 概要 設定変更を反映するタイミング カーネルコンフィグ コンパイル時の設定 再ビルド ブートパラメータ カーネル起動時の設定 再起動 モジュールパラメータ モジュールロード時の設…

Linux カーネル ソースコードのマクロを展開する

やりたいこと カーネルのソースコードを読んでいると、まあまあな頻度でマクロに遭遇する。 core_param(pause_on_oops, pause_on_oops, int, 0644); 簡単なマクロならそのまま読めるが、マクロの定義中にマクロが使われてたりする。 #define core_param(name…